インプラント抜歯後の食事と手術後の過ごし方
インプラントは手術を行えばそれで治療が終わりというわけではなく、その後様子を観察して抜糸を行わなければなりません。
そのため、インプラント手術を行った後は食事や過ごし方において注意しなければならないことが、数多くあります。
本記事では、インプラント手術後の食事における注意点や手術後の過ごし方で気を付けておきたいことについて、解説します。
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■インプラント手術後の食事における主な注意点3つ
インプラント手術を行った後に食事をする場合、以下に挙げるようなことに注意する必要があります。
● 麻酔の効果が切れてから食事をする
● 硬いものはなるべく避けて柔らかいものを中心にする
● アルコールはしばらく控える
それぞれの注意点について、説明します。
1.麻酔の効果が切れてから食事をする
インプラント手術では麻酔を利用しますが、麻酔が効いている間は感覚が鈍ってしまっています。
そのため、そのままの状態で食事をしてしまうと誤って口の中を噛んでしまったり、熱いものを熱いと感じられずにヤケドしてしまったりする可能性があります。
麻酔の効果が切れて感覚が普段通りになってから食事をするのが賢明です。
2.硬いものはなるべく避けて柔らかいものを中心にする
手術後数日間は歯にあまり力をかけないほうがよいため、せんべいやナッツ類のような硬いものを食べることは極力控えましょう。
手術当日は、おかゆやヨーグルトのようなあまり噛まなくても食べられるようなものを食べるようにし、その後もしばらくの間はなるべく柔らかいものを中心に食べるほうがよいです。
また、辛い料理や香辛料がたっぷりふくまれたような料理も、出血や腫れの原因になってしまう可能性があるので、1週間ほどは控えるようにしましょう。
3.アルコールはしばらく控える
アルコールには血管を拡張させる作用があるため、傷口からの出血につながる可能性がありますし、拡張した血管が神経を圧迫することで痛んでしまう場合もあります。
毎日の晩酌が楽しみという方には少々酷なことかもしれませんが、1週間程度はアルコールの摂取を控えるようにしましょう。
■手術後の過ごし方で気を付けておきたい3つのこと
インプラントの手術を受けた後は、以下に挙げるように食事以外でも気を付けておきたいことが多々あります。
● 手術当日の入浴や激しい運動は控える
● 歯磨きは傷口に触れないように丁寧に
● タバコは可能な限り控える
それぞれについて、説明します。
1.手術当日の入浴や激しい運動は控える
インプラント手術を受けた当日は、まだ傷口が治りきっておらず出血しやすい状態です。
そのため、入浴や激しい運動といったような血行がよくなってしまうようなことは控えたほうがよいでしょう。
インプラント手術当日に汗を流したい場合でも、シャワーを浴びる程度にとどめておくのが賢明です。
2.歯磨きは傷口に触れないように丁寧に
インプラント手術を受けた後は、細菌が傷口に入ってしまわないように口腔内を清潔に保たなければなりません。
そのため歯磨きをしっかり行わなければなりませんが、歯ブラシが傷口に触れてしまうと傷口が開いてしまう可能性があります。
普段歯磨きを行うときよりも時間をかけることを意識して、しっかりかつ丁寧に歯磨きを行うことを心がけましょう。
3.タバコは可能な限り控える
タバコに含まれているニコチンには血管を収縮させる作用があるため、インプラントと骨の結合に影響が出る可能性があります。
また、歯周病を悪化させる原因でもあるので、口腔内を健康に保つという点においても悪影響です。
硬いものや辛い料理・アルコール、入浴や運動などは、当日や手術後1週間程度控えればOKでしたが、タバコに関しては可能な限り控えてできれば禁煙してしまうのがおすすめです。
■インプラント手術後は気を付けなければならないことが多い
インプラントによる治療は、手術を受ければそれでOKというわけではなく、手術後しばらくは食事や生活の面で注意しなければならないことが多いです。
ただ、注意しなければならないのはあくまでも一定期間だけなので、しばらくの間は控えるべきことは控えて、インプラント治療をしっかりと成功させましょう。
この記事の筆者
いのうえまさとし歯科医院
京都の「いのうえまさとし歯科医院」はインプラントを得意とする歯科医院です。20年間で7500件以上の治療実績があり、大手インプラントメーカー2社の公認インストラクターである院長が、あらゆる症例のインプラントのご相談を承ります。
またマウスピース矯正、ホワイトニング、一般歯科など幅広く対応しております。
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